エドムに対して
主の言葉がわたしに臨んだ。「人の子よ、顔をセイル山に向け、それに向かって預言し、彼に語りなさい。主なる神はこう言われる。
セイル山よ、わたしはお前に立ち向かう。わたしはお前に向かって手を伸ばし、お前を荒れ果てた廃墟とする。わたしはお前の町々を荒れ地とする。お前が廃墟になった時、お前はわたしが主であることを知るようになる。
お前は果てしない敵意を抱き、イスラエルの子らが災いに遭い、最後の刑罰を受けた時、彼らを剣に渡したからである。それゆえ、わたしは生きていると主なる神は言われる。わたしはお前の血を流させ、血がお前につきまとう。血に飢えた憎しみのゆえに、血がお前につきまとう。
わたしはセイル山を荒れ果てた廃墟とし、行き来するものがないようにする。わたしは山々を殺されたもので満たす。お前の丘にも谷にも、あらゆる谷間にも、剣で殺されたものが倒れる。
わたしはお前を永久に荒れ果てた地とする。お前の町々には住むものがいなくなる。その時、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。それはお前が、『この二つの国、二つの土地はわたしのものとなる。我々はそれを占領する』と言ったからである。しかしそこに、主がおられた。それゆえ、わたしは生きている、と主なる神は言われる。お前が彼らを憎んで行なった怒りと妬みに応じて、わたしもお前に行う。わたしがお前を裁く時、わたしは彼らに知られるようになる。そしてお前は、主であるわたしがお前の諸々の嘲りを聞いたことを知るようになる。お前はイスラエルの山々について言った。『それは荒れ果てて、我々の餌食となった』と。お前たちはわたしに向かって大口をたたき、わたしに向かって多くの言葉を重ねた。わたしはそれを聞いた。
主なる神はこう言われる。わたしはお前を荒れ地とする。全世界はそれを喜ぶ。お前がイスラエルの家の嗣業の荒れ果てたのを喜んだように、わたしもお前と同じようにする。セイルの山よ、エドムの全地よ、お前は荒れ地となる。その時、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」